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ジッチャンとわたくし

祖父についての思い出は一切と言っていいほどないです。すでに亡くなっていたり、病気で臥せていたりで会話らしい会話もしなかったし。あと小さい頃お婆ちゃんが二人いることをなぜか特別だと思っていました。なんでだろうね。
しょっぱい自分語りを幕開けに、突発的に(ほぼ)全事件に対して一言覚書をレッツ羅列。表紙は全部リンク貼りそうなのでやめておきます。いつものとおりネタバレ注意。



ファイルシリーズ

オペラ座館殺人事件(1992年10月28日〜1992年12月2日、1〜2巻 全6話)
うすっ と思ってたら話数がファイルシリーズで一番短かった。でも読んでみるとなかなか良かった。映画一作目と繋がってるんですね。スピンオフぽくていいね。劇場が舞台のミステリはとにかくシャンデリアかとりあえず何かを上から落としますよね。マスカレード!
推理披露→犯人の動機語り→犯人自殺の流れがしょっぱなからあって吹いた。
死体のグロさ、エロさも強め。昔の青年誌特有の泥臭い肉感がなんとも言えず官能的で死体の悲惨さを際立たせて良い。


異人館村殺人事件(1992年12月9日〜1993年3月10日、2〜3巻 全11話)
こゆっ と思ったら盗作だったらしい。あーあ。でもなんか納得。他の話と比べてトリックが凝ってて雰囲気違うもんな。でも好きです。犯人の最後の豹変っぷりも、背景のおぞましさも、トリックも。原作、って言ったら変だからこの場合はラレ元というのか、の小説もいつか読んでみたいなと思います。
教会の首無し死体のシーンや流れを覚えていた。絵面のインパクトのせいだと思う。トリックを年取って読み直すと「ねーよ」というくらい大胆だった。すげえなああ。クロロホルム万歳。
ゲストキャラ総死に(無駄死に込み)って多分これが唯一だよね。うわー


雪夜叉伝説殺人事件(1993年3月17日〜1993年5月26日、3〜4巻 全10話)
この話わりと人気あるよな。最近のに比べたらファイルシリーズの濃さはすごい。
速水玲香初登場の話だけど好き。速水玲香自身があまり前面に押し出されていないからだと思う。玲香のキャラ嫌いじゃないけどなんかこの子がらみの話はつまらない。
トリックは、一番大事な橋の骨組みであるロープの渡し方の説明が飛ばされてて生暖かい気分になった。かなり手間がかかる作業だから前日のうちに準備してあったのかもしれない、ってそういう問題だろうけどなんかなー。どうやって渡したのかなあ。まあなんか方法があるんだろうと思うので暇なとき考えてみよう。
明智警視初登場。イヤミっぷり、自信過剰っぷり、かませっぷりがすごくて吹いた。この一件でだいぶ軟化したんだなあ。
犯人の動機にあたる出来事がなんとなくタイムリーだなと思った。2007、8年現在。
意外性、豹変振りが印象に残る犯人でした。


学園七不思議殺人事件(1993年6月2日〜1993年8月4日、4〜5巻 全10話)
アニメ、ドラマともにこの事件から始めたんでしたっけ。アニメははっきり分かるけどドラマはどうか分からん。
一見さんにも受け入れられやすい学園ミステリもの。オペラ座館も学生だったけどクローズドサークルだったので厳密には学園ものとは言えないだろうし。
エロ、というか下ネタがねばっとしてて読み直してもぎくっとする。最初読んだのは多分小学生の頃だと思うんだけどそのときは真壁と鷹島のやってることが微妙にわかるようでわかりたくなかったし、下半身は入部したがってるように見える云々は足が行こうとしてるんだなって思ってた。今はもう理解できるけど。
旧校舎に纏わるおどろおどろしすぎる過去が陰惨な印象を強めています。この事件で初めて美雪が襲われて一が犯人探しを降りるというハラハラな展開が繰り広げられました。ミステリは探偵役が降りたら成り立たないものな。
犯人の印象が薄かった。その割には読み直して感じる感情が他の犯人とは明らかに違う犯人だった。ほんとどうしようもないふつうのおっさんだった。小心ぶりが人間らしい犯人だったし、そう考えることもわかるけどそこまでやらんでも、と思う。


秘宝島殺人事件(1993年8月11日〜1993年10月20日、5〜6巻 全10話)
これもわりと人気ある気がする。犯人が犯人だからですね、わかります。
真夏のぎらぎらとした暑苦しさがバラバラ殺人という印象をさらに不愉快にしている事件。いや私の個人的な印象だけど。個人的で主観的な印象しか書いてないけど。
アニメの演出のせいなのか、暑苦しい空気のなかで起こった事件、という思い出がある。表紙の色合いもあるかもしれん。そのうえ残虐、陰惨ぶりが他の事件にひけを取らないのでさらに暑さ倍増。
クリスの思わせぶりっぷりがすごかった。その分最後のオチでへたりました。犯人以外の登場人物(声:友蔵)が欲望むき出しで財宝に飛びつくとこなんかもへたりました。
十三歳の少年が十七歳の少女のふりして女装するまでは納得できるけど体刻んで時計の中に押し込んだり鶏の首刎ねて血をぶちまけて心理操作したりは今読んでも無茶があるだろと思う。天才設定って便利だな。漫画にこんなこというのもなんですけど。


悲恋湖伝説殺人事件(1993年10月27日〜1994年1月19日、6〜7巻 全10話)
いつきさん初登場の話。犯人の二つ名(通称?)がジェイソンであることから全体的に古臭いイメージのある事件。刀丸の経歴は今まさに社会現象のヒキニートで秋葉原殺傷事件みたいでそこだけ古く感じなかった。ただ彼が観ていたのが映画やドラマだったのが惜しい。なにが惜しいだ。
最初の死体が落ちてくるシーンは秘宝島殺人事件だと勘違いしてた。二つとも一人ひとりにコテージが割り振られて、朝は外でみんなで食事だからなー。
一度死んだ人間が犯人で「えー」って感じでした。自演乙。
兄妹の禁断の愛うんぬんは別に嫌いじゃないんだけどねっとりどっしりと重くてうっとおしかった。
お互いの疑心暗鬼を煽るというのは犯人が使う常套手段で、秘宝島でも使われてたんだけど、秘宝島よりその印象が強かった。秘宝島はまあ宝探しだったし個人で行動しても別にいいだろって感じだったんだけど今回は八つ当たり気味にお互いに接点のあまりない人間をあつめちゃったからまあそうなるのも無理はないか。


異人館ホテル殺人事件(1994年1月26日〜1994年4月13日、8〜9巻 全12話)
異人館って二度目ですね。どちらも舞台が北海道だったっけ。
ここで助手的なポジションにいたカメラが死んで少しびっくりした。しかもネットの噂によると作者のきまぐれで殺されたということでファンと生みの親の温度差みたいなのを感じました。アニメでは殺されかけただけで生きてるらしいです。妹より。
「あたしあの子のこと殺しちゃったじゃない!」がすごく遣る瀬無いと同時によく理解できなくて後味の悪い事件。しかし金田一ってターゲットのほかに巻き込まれて殺される人が結構いるなあ。ミスリードのためのガイキチ描写がたまに行き過ぎるので控えればいいのにと思う。全部なくなるとさびしいけど。
不破警視は28にしては老けすぎだと思いました。
あとホテルの支配人のおじいちゃんがかわいい。カーネルおじさんみたい。


首吊り学園殺人事件(1994年4月27日〜1994年7月20日、9〜10巻 全12話)
結構好き。千家初登場。まさか数年後あんなことになるとは思わなかった!
トリックの緻密さや動機、スマートな殺しぶり(ターゲット以外の人間が死んでないということ)が美しくきれいにまとまっている印象。トリックが看破されるきっかけがすごく運のいい偶然でそこだけあれですが別にそれほど気にすることでもない。
モリウタコは、あれだけプッシュされればもう誰もあやしまねーよと思った。このあと何回かネタキャラとして出てくるのでなんだかんだと気に入られてるんでしょうか。


飛騨からくり屋敷殺人事件(1994年8月3日〜1994年10月26日、11〜12巻 全12話)
とっても横溝チック。横溝正史読んだことないけど。
広間に集まって並んで正座して弁護士が遺言状読み上げて意外な跡継ぎにその場騒然、どうやらこの家を出て行くのはお前のようだな!みたいな由緒正しいにっぽんのミステリ。偏見もいいとこだな。
すっっっぽり忘れてました。あああこんなのもあったねえええ!!とコミックス集めながら懐かしさのあまり叫んだくらい。
排他的な雰囲気の村がしっかり描写されていて居心地の悪さ、気味悪さ満点。首のない地蔵の列は雰囲気盛り上げすぎです。でもこういうの好き。重苦しい雰囲気なだけでなくお手伝いの子と次男坊の話がオチで印象を和らげているのが良いね。和らいでたのかあれ。結局長女の一人勝ちってことでいいのかな。
作画の人、描き方のパターンが決まってたりはんこ絵なとこもあるけど老若男女を描きわけてるから作風や舞台に幅がでていいですね。やたらとむちむちで丸っこいけど。これ女の人が描いてると知ったときすごいびっくりした。あと、兄弟家族を微妙に似せて描いてて感心しました。三兄妹と両親を並べてみると共通点があって面白い。長女は前妻に似てるし長男は父親に似てる。
犯人が全体を通して素晴らしい顔芸を繰り広げるので怖がっていいのか笑っていいのかわからん。どっちかというと怖い。カーチャンは怖い。怖くて強い。
トリック、動機、舞台、すべてが土着的で日本的な風味を貫いていて一味違った金田一を楽しめました。


金田一少年の殺人(1994年11月9日〜1995年3月1日、12〜14巻 全14話)
やたらと評判のいい一作。これも覚えてた。主人公が追い詰められてしまいには逃亡するというのはハラハラして面白いよね。
逃亡劇が記憶していたより長かったのであれって感じでした。まあメインだし…しかし伝言を聞きに行く度に殺される展開にはちょっと吹きました。注意しろよ。
明智警視のイメージが良くなる話。いつきさんのイメージも良くなる話。犯人の遣る瀬無さは相変わらず。全ファイル、ケースを念入りに読み込んで出来るだけ客観的にどの犯人が一番やるせないのかいつか一人討論してみようと思う。


タロット山荘殺人事件(1995年3月8日〜1995年6月14日、14〜15巻 全14話)
個人的にものすごくつまらない事件。スケープゴート役の稚拙さとか速水玲香の取って付けたような過去話がすごく白ける。凍りついた風車を工夫で動かして脱出成功のシーンは覚えてた。
タロットカードで見立て殺人って犯人恨みすぎばろすと思ってたらそういうことはなかった。大変だもんな、22人殺すって。あ、全部じゃなくて悪い印象のカード選んでやればいいか。


蝋人形城殺人事件(1995年6月28日〜1995年9月27日、16〜17巻 全14話)
明智警視の過去と絡んでる話。かの有名な三億円事件を元にした事件が動機の背景なんだけど宮崎あおい主演の映画思い出した。初恋だったっけ。犯人は恋人云々ってわりとよくある発想なのかね。
マリアの描写がアニメではざっくりとカットされてて良かったと思います。時間がないのもそうだけど、あれくらいのオチのほうがいい。
外人が出てきたのはこの事件が初めてか。舞台とあいまって外国のミステリ風味が効いてるせいか緋色のイメージの事件。犯人の最期のせいかな。


怪盗紳士の殺人(1995年10月18日〜1996年1月18日・24日合、17〜18巻 全13話)
探偵ものにつきものな怪盗が出てくるなーということは覚えてたけどどういう事件なのかはすっぱり忘れていた。ミステリに出てくるエロいグラマーなおばさんは死ぬ。全裸で。
犯人は女の子なんだけど今まで出てきた犯人に比べて透明な悲壮感に溢れていてしんみりした。妹お気に入りの犯人。
小宮山さん自重。なんでもかんでも「実は私の子供」設定つけんなよ。子供捨てすぎ。


墓場島殺人事件(1996年1月31日〜1996年4月17日、19〜20巻 全11話)
飛騨からくりに続く複数犯。飛騨からくりって複数犯でいいのかな…
あんまり細かいことは覚えてなかった。小さい洞窟に一人ずつ入って見張りのシーンは覚えていた。犯人を決定付ける重要なシーンだったからかもしれない。
そのときは顔真っ赤にしてたのに犯人を追い詰めるときに仄めかされて微塵も動揺しない金田一に感心しました。かかった!と思ってたのか自信があったからなのかどっちでもいいけど。ていうかそんなときに照れたら白けるけど。
トリックはみっしりと凝ってて面白かったです。暗号解読もあって読み応えあり。
犯人が二人ってとこでびっくりして勢いで読んで妊娠オチで脱力した。別に良くも悪くもないんだけどなんか脱力した。
アニメの犯人が自殺云々のときの演出がくさすぎて恥ずかしかったです。なんでもかんでもBGM流せばいいってもんじゃない。


魔術列車殺人事件(1996年4月24日〜1996年7月31日、20〜21巻 全13話)
永遠の宿敵高遠遥一が出てくる話。こう見てみると結構遅いな。
舞台が舞台なだけに割りと好きな事件。マジシャンとかマジックとかマジックとかまじっくとか。
団長マリオネット見立てはグロくて覚えてた。
ノーブル由良間とかマーメイド夕海とかピエロ左近寺とかチャネラー桜庭とかジェントル山神とかの二つ名に漂うほんのりとしたダサさがね…もうちょっとひねってひねってひねりすぎたくらいの厨二病ネームでもいいんじゃない。あと都津根毬夫はちょっと安直すぎやしないかと思う。これはひねりすぎたら困るけど。
今肝心の21巻が手元になくてなんでトリック解明に至ったのか分からない。なので記憶にあることだけを書くと、この事件は最後が好き。左近寺のキャラの嫌らしさがこれでもか!としっかり描かれていてきつかったんだけどきつかった分最後はカタルシスも大きかった。
このときの高遠遥一は宿敵キャラたる風格があっていいと思う。過去話とかね。


黒死蝶殺人事件(1996年8月7日〜1996年11月13日、22〜23巻 全13話)
これは結構覚えてた。斑目紫紋の変態っぷりのせいだと思う。
なんでここで遠野英治なんだよwwwwwwと思ったらしっかりと死体はあがってなかったって書いてある。(@悲恋湖伝説殺人事件)まさかこの事件をいつか書くつもりでやったんだろうか。だとしたらすごいな。
コピーされてた悲恋湖伝説殺人事件のときの絵に比べると明らかに線が細くなってる。細くなりすぎて顔まで細長くなってたのはちょっと頂けないけど。飛騨からくりのときと同様、兄弟家族の似せ方が絶妙だった。
るりちゃん死亡はショックでした。
犯人の思い込みや勘違いがかわいそうな事件。あーあ…と読者が後味悪い思いを味わっているところにさらに追い討ちをかける新事実。しかもかわいいおじいちゃんキャラが言うので死ぬほどへたりました。あと犯人自殺のときに金田一が言う判を押したような説得の言葉を鮮やかにきり返したシーンにざまあwwwwと思いました。性格悪い。
ご当地刑事まったく覚えてなかった。またあとから出てきそうなキャラだったな。
トリック解説のときのカラーページがなんか得した気分になる。


仏蘭西銀貨殺人事件(1996年11月20日〜1997年3月12日、23〜25巻 全14話)
これは解決編の一部を雑誌で見たことがあるんだけどそのとき「精神的双子」って言葉が出ててなんかの心理学用語だと思ったらまったくそうでもなくて少し残念でした。終わらない厨二病。下の弟が露西亜人形殺人事件と勘違いしてた作品。
ファッションショーとかブランドとかそういう華やかな世界が舞台なので妙に浮き足立ってる印象。まあ一番浮いてたのはメグレ伯爵だと思うんですが。あとファッション界とかそういうのを舞台にするときは作画の人のデッサン力やセンスが問われるのであんまりやらないほうがいいんじゃないかと思った。
犯人に操られてるのにタロット山荘より全然読めたのはなぜだろう。
「ますみは殺人してないよ。犯人がとどめさしたんだよ」は喜んでいい事態なのかどうか非常に疑問です。そりゃ幼馴染の罪が軽くなるのは嬉しいけどさ…


魔神遺跡殺人事件(1997年3月19日〜1997年6月18日、25〜26巻 全12話)
事件の発端となる出来事がギャグチックで(この事件だけじゃないけど)強引なので冒頭を念頭に置くと雰囲気違いすぎて微妙な気分になるのですが、まあいいか。
学園七不思議と同じシーンがあって懐かしかった。宗像先輩は快活で健康的にえろくていいね。少年漫画の年上のヒロインって感じだね。
六角村っぽい雰囲気なんだけどどこかいまいち軽いというかのめりこめなかった。いかにも創作ですって感じがいけないのかもしれない。
港屋さんの死に方にすごいびっくりした。あれは自分が幼かったらトラウマになる。全シリーズ通してもナンバーワンじゃないかと思うくらいグロくて呆然としたけど初期っぽくて良い。
トリックが一部だけ良かったり、煩雑だったりしたけどまあ楽しめた。今日子のこと悪く描いてるけどあれは志郎も悪かったんじゃないかと思う。金田一は物語の都合上殺されてそれっきりな人が結構いて犯人に素直に同情できないことが少なからずある。
記憶喪失オチは一回きりだから許されると思うので犯人の末路についてはあれでいいと思う。宗像先輩は鳥辺野さんとくっつくのかな。


速水玲香誘拐殺人事件(1997年9月3日〜1997年11月5日、26〜27巻 全9話)
ファイルシリーズのトリがこれかよ…あんまり好きじゃない。
誘拐→犯人からの電話→身代金受け渡し道中という二時間ドラマみたいな構成で新鮮ではあるけどいかんせん芸能界もので週刊誌くさくってなあ。
犯人がボロを出す一言が背景と設定を変えれば「短い怖い話」っぽいなあと思います。
高遠の株ががくっと下がった話。



Caseシリーズ


魔犬の森の殺人(1998年1月29日〜1998年4月1日、Case1巻。連載時は「FILE 20」と記載されていた。)
千家ええええええ!!1!11!
佐木一号に続く顔見知りが被害者・犯人で驚いたと同時に脱力した。この配役はねーよ。脳天はクラッシュ状態。なんか読みながらいたたまれない気分になった。草太だけはなにもありませんように。ほんとうに。
密室空間で次々と襲われる描写はいつもながら上手い。犬怖い上に嫌いだからなおさらこの事件は怖かった。
被害者をその場にいたと思わせる心理トリックは見事だと思う。最初読んだときすげえええ!!ってなった。


銀幕の殺人鬼(1998年6月24日〜1998年8月19日・26日合、Case2巻)
名前を聞いたこともアニメで見たこともなかった。ということで新鮮な気持ちで読めました。
学園もの。作画に力入れまくってるミステリアスな美少女が出てきたんだけどホロスコープを読むのが得意というのはいくらなんでもミステリアスすぎだろうと思う。背中に蠍型のあざもミステリアスすぎて色々と伏線放棄してたなあ。
二重の密室トリックということでトリックが割りと凝ってて難しかったです。犯人は、お兄ちゃん大好きな妹、でもそんなにかわいくない、という妙なリアルさが受けました。別に追求しなくていいリアルさだよね。
オチ、犯人の救いみたいな場面があったんだけど被害者の暴言と矛盾してるんじゃないの?ていうかそれで納得すんの?という感じで微妙でした。


天草財宝伝説殺人事件(1998年10月14日〜1999年1月29日、Case3上下巻)
正体不明のイケメンが出てたということしか覚えてない。そしてそのイケメンが記憶していたより細くて女みたいだった。どうでもいいですね。
宝探しの話。同じ宝探しの話でも秘宝島よりよく練られてて凝ってて面白かったです。トリックも凝ってたし。
いつきさんの株うなぎのぼりの話。これ読んだ後に悲恋湖読むとキャラが全然違くてうける。でも葉月さんとのことは本当にかわいそうだった。これからの事件に犯人として出てきてもおかしくないようなことされたのにラストで普通に振舞ってた(ように見えた)のがすげーと思った。まあいろんな事件間近で見てるからかもしれんけど。
犯人の必死さ(変な言い方だけど動機の純粋さ?)と理不尽さの対比が凄かった。


雪影村殺人事件(1999年4月21日〜1999年6月30日、Case4巻)
異色作。犯人の二つ名がない。
トリックとか犯人の落ち度とかいろいろ突っ込むところはあるけれどこれまでの事件にはなかった叙情性があって好き。全体を通してそんなに激しく盛り上がるところもないけど、久々に逢った旧友たちの微妙な変化の描写が丁寧でそれを重ねながら進んでいくのでいつもの事件と違った違和感が新鮮だった。静かな情景が悲しさを際立たせて良い。まあ美雪がいないせいってのもあると思うけど。


露西亜人形殺人事件(1999年10月20日〜2000年2月16日、Case5上下巻)
これも全然覚えてなかった。なんか芝居を打ったということは覚えてたけど。
高遠登場で高遠絡みではない事件なのでそれなりに読めた。幽月さんは生き残ると思ったんだけど死んで、それが芝居でもマジックでもなんでもなかったのでびっくりした。
犯人が往生際悪すぎてうけた。間違いよ!たまたまよ!幽霊よ!ってねえよ。


怪奇サーカスの殺人(2000年4月12日〜2000年6月21日、Case6巻)
消化不良というかなんか煮え切らなかった。アニメのほうが充実してた気がする。
秘宝島に続いて久しぶりにアンダー15の犯人。なんかどうでもいい。
フミちゃんだけはどーしても好きになれません。


金田一少年の決死行(2000年8月23日・30日合〜2001年1月1日、Case7上下巻、第I期完結。連載時は「THE LAST CASE」と記載されていた。)
今まで出てきたキャラ総登場させてとりあえず終わらせてみました感たっぷりで微妙すぎる。舞台が香港なのが映画っぽい。
高遠の株大暴落の話。おまえそこまで言うなら自分でやれよ。ていうかお前ただのマジシャンだろ。初登場時以降から「犯罪芸術家」みたいなわけわかんない肩書きがついて評価がだださがりする一方。初登場時がピーク。
マリーアントワネットの髪の毛云々は後世の創作だったような気がするんだが。
金田一少年の殺人、秘宝島殺人事件、等々以前の作品のいいとこだけをつぎはぎしたような感じがする。


Short Fileシリーズ


氷点下15度の殺意(1997年6月25日〜1997年7月9日、短編集1巻)
結構好き。犯人と犯行の原因になった人との関係より被害者と犯行の原因になった人の関係のほうが好き。キャラもいい。
犯人がすごくうっとおしい。「私たちは愛し合ってたのよ!」って愛し合ってたという言葉やそれを盾に人を殺そうとする考えが嫌だ。

誰が女神を殺したか?(1997年7月16日〜1997年7月30日、短編集1巻)
割と好き。神津さやかさんはどうみても速水玲香ですほんとうにありがとうございました。佐木二号くんは幸せになってくださいほんとうに。
よくきれいに真正面に置けたなあと思う。あとなんかいい話っぽくまとめてるけど被害者は完全に倫理的にアウト。

1/2の殺人者(1997年12月3日〜1997年12月10日、短編集2巻)
短編向きというかこれを長引かせてどうする。茅さん再登場が嬉しい。
もう「実は子供でした」はおなかいっぱい……あんま深く考えるのはやめよう。

聖なる夜の殺人(1998年1月1日〜1998年1月22日、短編集2巻)
犯人に無理に感傷を見出すこともないだろうと思う。

鏡迷宮(ミラーラビリンス)の殺人(1998年5月13日・20日合〜1998年5月27日、短編集3巻)
アナウンサー志望のお嬢さんたちが容疑者の事件。動機うんぬんよりお互いの痛いところをこそこそちくる女子大生さんたちのほうが印象に残ってます。

金田一フミ誘拐事件(1998年6月3日〜1998年6月10日、短編集3巻)
トリックがよくわかんね。犯人(と周りの人)が良い人なのがよかったです。

金田一フミの冒険(1998年9月30日〜1998年10月7日、短編集4巻)
とくもなにもない。

白銀に消えた身代金(1999年2月3日〜1999年2月10日、短編集4巻)
ちょっぴりいいはなし。

フィルムの中のアリバイ(1999年3月17日〜1999年3月24日、短編集4巻)
ちょっぴりいいオチ。短編でも命狙われて大変だな美雪は。

殺人レストラン(1999年3月31日〜1999年4月14日、短編集4巻)
「アニメではなんか異常な雰囲気」@妹
いつばれるんだろうとハラハラしながら読みました。わりと面白かったよ。

血染めプールの殺人(1999年7月28日〜1999年8月11日、短編集5巻)
これは覚えてたんだけどトリックしか印象になかった。

亡霊学校殺人事件(1999年8月25日・9月1日合〜1999年9月29日、短編集5巻)
怖かった。トリックにわりと無理がある気がする。五番目に籤を引いた人が籤がもうないことに気づいて発言する可能性は十分あったのに。
犯行の原因の出来事がえぐかった。

瞬間消失の謎(1999年10月6日〜1999年10月13日、短編集5巻)
えらくほのぼのしたミス研の話。美雪は金田一と同じくらいもてもてだなあ。
あんなに気持ち悪いオーラをぷんぷん放っていた真壁と鷹島が普通になってて残念なような。

妖刀毒蜂殺人事件(2000年3月1日〜2000年3月15日、短編集6巻)
うわ養女つよい。

怪盗紳士からの挑戦状(2000年6月28日〜2000年7月12日、短編集6巻)
殺人とか因縁とかの絡みがない分頭空っぽで捕り物として楽しめました。怪盗紳士は女ってことでFA?顔の見えない長髪バージョンより醍醐真紀バージョンのほうが好きです。

午前04:40の銃声(2000年7月19日〜2000年7月26日、短編集6巻)
トリックの大雑把さというか大胆さがなんとも…テグス使うところがコナンっぽい。
自分を裏切った女グセの悪い恋人を少しばかり懲らしめてやりたかっただけなのかもしれない……→その恋人の部屋に拳銃を届けるトリックを仕掛けて拳銃自殺って少しばかり懲らしめてやりたいどころじゃなくて完全に復讐だと思うんだが。

女医の奇妙な企み(2000年8月2日〜2000年8月9日、短編集6巻)
テンポやノリがギャグっぽかっただけに最後の告白はなんだそりゃという気分になった。犯人の往生際の悪さがすごい。




Akechi Fileシリーズ


証言パズル / The Murder Train(1997年8月13日〜1997年8月20日・27日合、優雅・短編集1巻)
金田一が捕まって若干嬉しそうな明智がうける。男をどきっとさせる明智の色気すげえ。

殺人ポーカー / Unlucky Men in the Rain(1997年11月12日〜1997年11月19日、優雅・短編集2巻)
スリーカードなら二枚交換するなーうん。犯人はカードの交換云々には気が回らなかったんでしょうか。まあ誰もカードを何枚交換したかで犯人が当てられるだなんて思ってなかったんだろうけど。

明智少年最初の事件 / Farewell, My Dear Friend(1998年4月15日〜1998年5月6日、華麗・短編集3巻)
短編集3巻の最初についてるピンナップポスターの少年明智の作画気合入り過ぎワロタ。本編では顔だけ気合入っててたまに微妙だけどほんとに美形!って感じで描いてるのでイメージしやすいです。
衝動殺人にしてはなんとか機転を利かせてやってたけど所詮衝動殺人だしな。オチはよくわからなかったです。あの場合何年くらいしたらシャバに出れるのかな。

殺意の四重奏 / The Perfect Violinist Akechi(1998年9月9日〜1998年9月23日、華麗・Case3下巻)
音楽留学はヨーロッパなんじゃないの?ということであんまり入り込めない。高校生なのに大学生に混じってヴァイオリンやる明智すごすぎ。
被害者は殺されそうな面構えだったので別にどうでもいい。不協和音と言われながら何も言わずに団結して個々のやり方で被害者に嫌がらせするメンバーに吹いた。
谷村がかわいそうだった。


幽霊剣士殺人事件、死者のチェックメイト、幽霊ホテル殺人事件は未読。


新シリーズ


吸血鬼(ヴァンパイア)伝説殺人事件(2004年8月18日〜2004年10月13日、KC1巻 全8話)
新シリーズ第一弾。ベタだけど使われてなかった吸血鬼というネタだけど設定もトリックも動機もすべてぐだぐだでつまんなかった。ボンベイタイプ多すぎ。

オペラ座館・第三の殺人(2005年9月14日〜2005年12月15日、KC上下巻 全15話)
え、またオペラ座館なの、という感じでした。絵がずいぶん細くなってるなーと改めて感じた。剣持のおっさんなんかかわいいし。剣持のおっさんが今回初めて狙われてすげーはらはらした。
トリックは微妙な感じですが犯人が情熱的でかっこよかった。あれだけお姫様な感じでちやほやされたり周りの男どもに争わせたりしてた可憐な女優さんが金田一の詰問によって仮面を剥がされていく過程や描写はわくわくした。過去話もよかった。久々のヒットだと思う。舞台とあいまってまさに「オペラ座の怪人」って感じでした。そういえばオペラ座館三部作は全部動機が「恋人の復讐」だな。似合ってるからいいけど。
トリックとかを考えずに読み進める私でも犯人が分かるとてもやさしいつくりになってた。まあ自作自演乙。
被害者の顔の描きかたが一緒で微妙でした。表情が乏しくなったというか目が死んでいるというか。
犯人に気を取られて「実は子供」設定に気づけなかった…なんかくやしい。

獄門塾殺人事件(2006年4月12日〜2006年8月9日、KC上下巻 全15話)
高遠プロデュースの事件。顔と体のバランスが取れてないので大人も子供みたいに見える。戦闘シーン…
トリックは規模が大きいだけで割とやさしめだった。見開き一ページ半、斜めにおいて真上からの視線で死体を描くことが多いということに気づいた。
読み直してみて、「完全にアンタの負けだよ」っていう金田一の台詞に違和感。


雪霊伝説殺人事件、黒魔術殺人事件はまだ読んでないんでパス。短編もまだ読んでない。
劇場版、ノベルスについてはいずれ。




強引にまとめ

好きな事件:異人館村、秘宝島、首吊り学園、飛騨からくり、怪盗紳士、魔術列車、魔犬の森、天草財宝伝説、雪影村。
短編は氷点下15度、女神、亡霊学校、瞬間消失、怪盗紳士(挑戦状)。
新シリーズはオペラ座館・第三の殺人。
特別これが好き!というのではなくて他と比べて好きという感じだからまだ好きなのはあるけどとりあえず今はこれくらい。

見返すと文句と突っ込みが多いですね。金田一は個人的にとても面白いし好きなんだけどそれと同じくらい突っ込みどころや「おいおい…」と思うところが多くてどういう風にこの作品と接すればいいのか時々悩みます。大げさだな。
アニメのOPに面白い曲が多かったなあ。アニメ、ドラマしか読んだことない人もぜひ原作を読んでみてください。と強引にまとめ終わる。

長々と付き合ってくださった方々、読んでくださった方々、ありがとうございました。


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